2024年度の絵本寄贈について ~お礼とご報告③~

2025年03月26日

いつもJ2netの翻訳絵本寄贈活動にご協力いただきありがとうございます。2024年度の寄贈活動報告(第3弾)をお届けします。

2024年度も、社会貢献活動に関心をお持ちくださった皆様のおかげで、たくさんの翻訳絵本を子どもたちのところへ届けることができそうです。この場を借りて心からお礼申し上げます。

第3弾は、寄贈報告を兼ねて、各地の地域文庫・コミュニティ図書館にフォーカスしてみたいと思います。

インドネシアでは、2016年から国を挙げて、"Gerakan Literasi Nasional(GLN/全国読書運動)"に取り組んでいます。読書運動を進める手段のひとつとして「公共図書館」の存在はとても大きな意味を持ちますが、その数は地域で大きく違い、子どもたちが絵本を手にする機会は等しいとは言えません。都市から離れた地域などでこの現状を補っているのが、有志の市民などにより運営されている地域文庫・コミュニティ図書館です。

3回目の発送では、サノフィ株式会社様のCSR活動で作製していただいた60冊を、4か所の地域文庫・コミュニティ図書館に寄贈しました。スマトラ島パレンバンの地域文庫 "Yayasan Cinta Baca"、リアウ諸島州ビンタン島の "TBM Bintan Sari"、ジャワ島中部ジャワ州ジュパラの "Rumah Belajar Ilalang"、同じく中部ジャワ州プルバリンガの "Kuda Pustaka" で、いずれの施設も、各地域において子どもたちの読書活動を支える大切な存在となっているとのこと。今回も、現地インドネシアのボランティアグループ "1001buku" のファディラさんからご紹介いただき、つながることができました。

一口に「地域文庫・コミュニティ図書館」と言っても、いわゆる「図書館(室)」の形態をとり子どもたちが本を読みに集まってくる地域文庫もあれば、絵本を持って地域を巡回する出張文庫の形態をとっているところもあります。"Kuda Pustaka"はその名の通り、Kuda(馬)で子どもたち(大人たちも)のいるところへ本を運んでいるそうです。地域の環境や事情、要望に応じて、さまざまな活動の形がありますね。(各地域文庫の活動の様子は、記事の末尾でご案内しています。)

各地より本が届いた報告も届き始めており、ある施設の運営者の方からは感謝の言葉とともに「外国の絵本を手にし、インドネシアの絵本との違いを知ることができた(意訳)」という感想をいただきました。寄贈した翻訳絵本の中には、日本の昔ばなしや、日本の生活習慣や文化をイラストやストーリーから感じていただける絵本が含まれています。子どもたちにとって、いつも手にしているインドネシアの絵本とは少し違って戸惑うかもしれませんが、その違いも、新しい出会いとして楽しんでもらえたら嬉しいです。

  • Rumah Belajar Ilalang

https://www.instagram.com/reel/DGNDiDByzCR/...

  • Cinta Baca Palembang

https://www.instagram.com/p/DGRvgDHSecG/...

  • TBM Bintan Sari

https://www.instagram.com/p/DG-1tn8BS6M/...

寄贈にあたり、60冊の翻訳絵本を作製してくださったサノフィ株式会社の皆さま、いつも活動を支えてくださっているファディラさん、ありがとうございました。

次回の寄贈報告をお楽しみに。

▼今回ご紹介した地域文庫・コミュニティ図書館の活動の様子は、こちらのSNSでご覧いただけます。

  • Yayasan Cinta Baca 
  • TBM Bintan Sari 
  • Rumah Belajar Ilalang 
  • Kuda Pustaka
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